httpsクライアント(GETリクエスト)とは、Node.jsでサーバーのURLにGETリクエストを送る。
ブラウザでサーバーにアクセスする場合はGETリクエストをサーバーに送っている。
このGETリクエストをNode.jsで行う。
HTTPS通信において、GETリクエストのデータをchunk分割して送信するという概念自体はありえる。
しかし、通常の使用ではGETリクエストにはリクエストボディが含まれないため、チャンク分割は必要ない。
Internet ExplorerのURLの最大長は2083文字なので、だいたい、この2083文字の中に収まるクエリ文字列の長さだと正常に動くはず。
環境
Windows10(64bit)
nvm(Node Version Manager)を使用する。
nvmはnodeとnpmのバージョンの切り替えができる。
node.jsはアップデートが頻繁に行われるため、バージョン管理ツールを使うと都合が良いことが多い。
「特定のプロジェクトに必要なNode.jsのバージョンを簡単にインストールして使用することができる。」や「プロジェクト毎にNode.jsのバージョンの切り替えが簡単になる。」等のメリットがある。
nvm 1.1.10
node v18.15.0
npm 9.5.0
Node.jsでサーバーのURLにGETリクエストを送るコード「get.js」を次に示す。
(function() {
// Node.jsのhttpsモジュールをrequireを使ってインポートして、定数httpsに格納する。
const https = require("https");
const url = "https://localhost?name=John&pass=12345";
const options = {
method: "GET",
// Node.jsのhttpsモジュールはデフォルトでは厳密なSSL証明書の検証を行うため、自己署名証明書を使用しているサーバーに接続しようとするとエラー「self-signed certificate」が発生する。
// 自己署名証明書を使用している場合、httpsリクエストを送信する際に rejectUnauthorizedオプションをfalseに設定することでエラーを回避することができる。
// ただし、セキュリティ上の理由から自己署名証明書を信頼するかどうかは慎重に検討すること。
rejectUnauthorized: false,
// headersに設定するContent-Typeヘッダーは、HTTPSリクエストやレスポンスのボディに含まれるデータの種類を指定するために使用されるため。
// GETリクエストを使う場合は、Content-Typeを設定する必要はない。
headers: {
'User-Agent': 'Manual submission via get method from Node.js', // ユーザーエージェントを設定
}
};
//リクエストを送信する。
// httpsオブジェクトからrequestメソッドを実行する。
// requestメソッドは、引数としてリクエストを処理するコールバック関数を受け取る。
// レスポンスを処理するためのコールバック関数を指定する。
// コールバック関数は、レスポンスオブジェクト(res)を受け取りレスポンスの処理を行う。
const req = https.request(url, options, (res) => {
console.log(`statusCode: ${res.statusCode}`);// ステータスコードを表示する。
console.log(`content-type: ${res.headers['content-type']}`); // レスポンスのコンテンツタイプを表示する。
// res.pipe(process.stdout)は、レスポンスストリームを標準出力ストリームにパイプ接続する。
// pipeメソッドは、Readableストリームからデータを読み取り、そのデータをWritableストリームに書き込む。
// process.stdoutはNode.jsの標準出力ストリームを表しており、res.pipe(process.stdout) によって、レスポンスのデータが読み取られて標準出力に表示される。
// つまり、HTTPS POSTリクエストを送信し、レスポンスを取得した後、そのレスポンスのデータを標準出力に表示するという動作になる。
// レスポンスオブジェクト(res)は、https.IncomingMessageオブジェクトのインスタンスである。
res.pipe(process.stdout);
let responseData = '';
// data受信イベントの発生時に断片データ(chunk)を取得する。
res.on('data', (chunk) => {
responseData += chunk;
});
// 受信完了(end)イベント発生時
// 「end」イベントは、レスポンスのデータの読み取りが完了した場合に発生する。
res.on('end', function() {
console.log(responseData);
console.log("レスポンスの読み取りが完了しました");
// ここで必要な後処理を実行
});
});
// リクエストの送信中にエラーが発生した場合に「error」イベントは発生する。
req.on('error', function(err) {
console.error(err.message);
});
// 「end」メソッドはリクエストの送信を完了させるためのメソッドである。
// 「end」メソッドは実際にリクエストをサーバーに送信する。
req.end();
})();
get.jsを実行する。Node.jsで立ち上げたサーバー「https://localhost?name=John&pass=12345」に「GETリクエスト」を送信する。
c:\node\https_server>node get.js
statusCode: 200
content-type: text/plain;charset=utf-8
method:GET
req.url:/?name=John&pass=12345
name = John
pass = 12345
Hello World! GET
method:GET
req.url:/?name=John&pass=12345
name = John
pass = 12345
Hello World! GET
レスポンスの読み取りが完了しました
c:\node\https_server>
サーバーが立ち上がっていない場合はエラーになる。
c:\node\https_server>node get.js
connect ECONNREFUSED ::1:443
c:\node\https_server>